僕と私

2015 ダブルスライドプロジェクション、各80枚のマウントされた透明フィルムに油性ペン

世界、美術

2015 ライトボックス、各81枚のマウントされた透明フィルムに油性ペン 480x480x100 mm

《僕と私》《世界》《美術》は、「ゲシュタルト崩壊」「意味飽和」と呼ばれる、視聴覚における持続的な処理に伴って生じる文字情報や音韻情報を含む形態や意味が変容する現象を題材にした作品である。山下+小林が「私」「僕」「世界」「美術」の4つの単語を、マウントされた透明フィルム数百枚に直接書き続け、うち各々80点をスライドプロジェクション(「僕」と「私」)、およびライトボックスの上に整列(「世界」と「美術」)して提示する。
4つの単語は書きつづけられていくにつれ、崩壊と再構築を繰り返し、あたかも自己とそれを取り巻く“美術”、そして“世界”を指し示すかのように崩れていってはまた立ち上がっていく。

– 井關悠(水戸芸術館現代美術ギャラリー学芸員)
個展「ノートとノートの中」カタログテキストより

おもな展覧会

2015 小山市立車屋美術館、栃木(個展)